シュエダゴン・パゴダ(読み)しゅえだごんぱごだ(英語表記)Shwe Dagon Pagoda

日本大百科全書(ニッポニカ) 「シュエダゴン・パゴダ」の意味・わかりやすい解説

シュエダゴン・パゴダ
しゅえだごんぱごだ
Shwe Dagon Pagoda

ミャンマービルマ)第一の都市、ヤンゴンラングーン)にある同国最大の仏塔。丘の上に金色に輝く高さ99メートルの仏塔がそびえる。釈迦(しゃか)の毛髪8本が納められていると伝えられ、歴代のビルマ王が献じたルビーサファイア、ダイヤモンドなどの宝石数千個が塔の最上部にはめ込まれている。四方から階段状の廊下のようになって通じている参道両側には、お供えの花や線香、仏塔に張り付ける金箔(きんぱく)などを売る店が並び、参詣(さんけい)の人々でいつもにぎわっている。

[紅山雪夫]


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シュエダゴン・パゴダ」の意味・わかりやすい解説

シュエダゴン・パゴダ
Shwedagon Pagoda

シェダゴン・パヤともいう。ミャンマー (ビルマ) ,ヤンゴン市にある仏塔。 1057年アノーラター王の創建時には 9mほどの仏塔が建設されただけだったが,その後増築が重ねられ,1768年の増築によって現在の形となった。高さ 113m,下端直経 134m,先細りの円錐形をした大規模なもので,金色に輝く優美な姿は,ビルマ仏教徒の信仰の中心となっている。煉瓦造建築の表面装飾には金 25t,銀 100tを要したといわれている。

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