シュウェット(読み)しゅうぇっと(英語表記)Schwedt an der Oder

デジタル大辞泉 「シュウェット」の意味・読み・例文・類語

シュウェット(Schwedt)

ドイツ東部、ブランデンブルク州都市。正式名称はシュウェット‐アン‐デア‐オーデル。ポーランドとの国境をなすオーデル川沿いに位置する。13世紀半ばにブランデンブルク辺境伯建設。第二次大戦で大きな被害を受けたが、戦後、旧ソ連からの石油パイプライン終点となり、石油化学工業製紙業などが発達した。シュウェート

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「シュウェット」の意味・わかりやすい解説

シュウェット
しゅうぇっと
Schwedt an der Oder

ドイツ東部、ブランデンブルク州の石油化学工業都市。1949~90年は旧東ドイツに属した。ポーランドとの国境をなすオーデル川の左岸にあり、人口3万9700(2000)。起源は1250年にブランデンブルク辺境伯によって建設された渡河集落である。局地的市場機能をもつほか、タバコ栽培と加工が盛んである。1963年から「シュウェット石油化学コンビナート」が建設され、73年に完成した。3400キロメートルのパイプラインで、ロシアのサマラ油田から送油され、一部はさらに中西部のメルゼブルクの「ロイナ第二工場」へ送油される。工場施設の多くは東西ドイツ統一後、フランス系の石油企業に買収された。

[佐々木博]

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