ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シャルル8世」の意味・わかりやすい解説
シャルル8世
シャルルはっせい
Charles VIII
[没]1498.4.8. アンボアーズ城
フランス王 (在位 1483~98) 。ルイ 11世の子。幼少で即位し,姉アンヌ・ド・フランス (ボージュー) が後見した。貴族の反乱が生じたが鎮圧 (88) 。アンヌ・ド・ブルターニュを妃とし,ブルターニュを王領に編入。 1492年から親政。時代錯誤の栄誉を追う性癖があり,ナポリ王国を要求,ひいては東ローマ皇帝となることを夢想し,イタリアに出兵 (94) ,第1期イタリア戦争の契機となった。ナポリに入城したが,オーストリア,ミラノ,ベネチア,教皇から成るベネチア同盟の反撃を受けて撤兵した (95) 。再度の出兵を準備中,アンボアーズ城内で事故死。
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