シャハーダ(読み)しゃはーだ

山川 世界史小辞典 改訂新版 「シャハーダ」の解説

シャハーダ
shahāda

アラビア語で,広義には証言狭義にはムスリムによる信仰告白。「アッラーの他に神はなく,ムハンマドはその使徒であると証言する」と唱える。イスラーム信仰を端的に表す文言として,入信証人の立会いのもとにこのシャハーダを唱えることで完結する。また,礼拝断食(だんじき)ザカート巡礼と並ぶ五行の一つとして,日常でも折にふれて唱えられる。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

世界大百科事典(旧版)内のシャハーダの言及

【イスラム】より

…イバーダートは文字どおりには神への奉仕であり,宗教学でいう儀礼に相当する。後に五柱(ごちゆう)として定型化されたところから信仰告白(シャハーダshahāda)を除いた,礼拝,喜捨(ザカート),断食巡礼のほか,コーランではジハードがとくに強調されている。ムアーマラートは文字どおりには行動の規範,なかでも信者同士の人間関係であり,これには姦淫をしないこと,孤児の財産をむさぼらないこと,契約を守ること,秤をごまかさないことといった倫理的なおきてのほか,婚姻,離婚,遺産相続,ハッド(犯罪)に関する規定から利子の禁止,孤児の扶養と後見,賭け矢や豚肉を食べることの禁止,日常の礼儀作法の心得までを含む。…

※「シャハーダ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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