シャカ紀元(読み)しゃかきげん

世界大百科事典(旧版)内のシャカ紀元の言及

【紀年法】より

…第2次世界大戦中に日本で使用された神武紀元は,神武天皇が国内を統一し橿原宮で即位したという《日本書紀》の記事によって設定されたもので,政治的紀年法といえよう。かつてインドで行われ,現在も東南アジアの一部で行われるシャカ紀元は,シャカ族の王がインダス地方を征服したという軍事的事件に基づいて設定されたもので,西暦78年をその第1年とする。このような政治的ないし軍事的紀元は主として古代西方諸国で盛んに行われ,その種類はきわめて多いが,ほとんどが年代学の対象であり,歴史的にみて重要であるが,現在はほとんど使用されていない。…

【ヒンドゥー教】より

…ヒンドゥー暦は太陰暦であり,今日もなお宗教的目的に使われている。紀元にはビクラマ紀元(前58),シャカ紀元(78),グプタ紀元(320),ハルシャ紀元(606)などがあるが,北インドではビクラマ紀元が最もよく使われた。
[儀礼]
 ヒンドゥー教では偶像崇拝が盛んで,毎朝,川や貯水池などで沐浴してシバ神などの神像を礼拝してから食事をする。…

※「シャカ紀元」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」