世界大百科事典 第2版 「シャイバーニー・ハーン」の意味・わかりやすい解説
シャイバーニー・ハーン【Muḥammad Shaybānī Khān】
シャイバーニー朝の創始者。シル・ダリヤ中流域を根拠地として,祖父アブー・アルハイル・ハーンの没後四散していたウズベク族の再結集に成功(1496∥97)。1500年に,ティムール朝領内に侵入して首都サマルカンドを奪い,さらに各地を席巻して,1507年にはヘラートを占領。ティムール朝をほろぼした。しかし,対カザフ遠征(1508‐09)ののち,一族内に不和が生じ,10年に,サファビー朝のイスマーイール1世にメルブ郊外で攻め殺された。
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