シモンズ病(読み)シモンズびょう(英語表記)Simmonds' disease

精選版 日本国語大辞典 「シモンズ病」の意味・読み・例文・類語

シモンズ‐びょう ‥ビャウ【シモンズ病】

〘名〙 脳下垂体の血行障害、結核梅毒腫瘍などが原因で起こる病気体毛が減少し、目立ってやせ、女性では月経閉止男性では睾丸萎縮が起こる。女性に多く、男性ではまれである。一九一四年ドイツ医師シモンズ(Morris Simmonds)によって発見された。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「シモンズ病」の意味・読み・例文・類語

シモンズ‐びょう〔‐ビヤウ〕【シモンズ病】

脳下垂体に生じた腫瘍しゅよう炎症のため、脳下垂体前葉機能が低下した病気。1914年にドイツの医師シモンズ(M.Simmonds)が発見。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シモンズ病」の意味・わかりやすい解説

シモンズ病
シモンズびょう
Simmonds' disease

下垂体前葉機能不全による悪液質で,汎下垂体前葉機能不全の一つに対してつけられた病名。ドイツの医師,M.シモンズ (1855~1925) によって報告された。疲労しやすく,新陳代謝が低下し,著しくやせる。やがて昏睡に陥って死亡するといわれていたが,最近は悪液質は下垂体機能低下症の隨伴症状ではなく,また著しくやせるということはまれであることなどから,シモンズ病の名称は次第に用いられなくなっている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

栄養・生化学辞典 「シモンズ病」の解説

シモンズ病

 下垂体前葉の不全症で,創傷,血管障害,腫瘍などが原因となるもの.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android