シマウツボ(島靫)(読み)シマウツボ(英語表記)Orobanche boninsimae

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シマウツボ(島靫)」の意味・わかりやすい解説

シマウツボ(島靫)
シマウツボ
Orobanche boninsimae

ハマウツボ科寄生植物で,小笠原諸島の山林中に生じる。地下塊茎があり,花期 (2~3月と9~10月) にだけ地上茎が現れる。地上茎は全体が鮮かな黄色で高さ 10~15cm,多数の鱗片葉におおわれる。茎の上半部は伸長して花序となり,各鱗片葉の葉腋に長さ2~4cmの筒形二唇形の花をつける。花冠をはさんで2枚の萼片があり,おしべは4本。いずれも黄金色をしている。蒴果は長さ1~1.5cmの楕円形褐色,開裂して無数の微細な種子を出す。

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