シフォン(英語表記)chiffon

翻訳|chiffon

精選版 日本国語大辞典 「シフォン」の意味・読み・例文・類語

シフォン

〘名〙 (chiffon)
① ごく薄い平織絹織物で、あらく織り、完全精練を施さないもの。ブラウスストールベールなどに用いる。絹モスリン
② 軽くて柔らかい仕上げをした織物に付ける説明語。シフォン‐ベルベット、シフォン‐タフタなど。
婦人服縁飾りのこと。レースリボンなど。〔アルス新語辞典(1930)〕

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デジタル大辞泉 「シフォン」の意味・読み・例文・類語

シフォン(〈フランス〉chiffon)

ごく薄い平織りの絹織物で精練を施さないもの。ブラウス、スカーフ、ベールなどに用いられる。絹モスリン。

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改訂新版 世界大百科事典 「シフォン」の意味・わかりやすい解説

シフォン
chiffon

フランス語で〈ぼろ〉の意であるが,地が薄く柔らかく透明感のある,紗に似た絹織物。絹モスリンとも呼ぶ。同方向の撚りの細い中強撚糸を経緯(たてよこ)同密度くらいの平織にした生絹(きぎぬ)で,無地ほか,無撚糸,色糸,金銀糸のすじ入りや紋柄の裏切りがある。織り上げたのち,白生地のままか捺染して用いる。第2次世界大戦前はインド,欧米に多く輸出された。ベール,肩掛け,イブニングドレスフリル,窓掛け等に使われる。右撚り左撚りを織り込んだものはシフォン・クレープと呼ぶ。近年は化合繊のシフォンも見られる。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シフォン」の意味・わかりやすい解説

シフォン
chiffon

織物名。薄っぺらな布の意のフランス語 chiffeから転じた語。絹またはキュプラ,アセテートなどで織った,きわめて軽く柔らかい薄い平織物で,一種の経緯縮緬 (ちりめん) 。用途は広く,イブニングドレス,ウェディングドレス,ブラウスなどの婦人服のほかに,衣服の縁飾り,婦人帽,あるいは電気スタンドの笠,人形などにも使用されている。

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百科事典マイペディア 「シフォン」の意味・わかりやすい解説

シフォン

絹モスリンとも。細い強撚(きょうねん)の絹糸で平織にした薄地の柔軟な織物。近年は化繊,合繊も用いる。イブニングドレス,ベール,スカーフなどにする。薄く柔軟に仕上げた絹織物一般の呼称にもなっていて,シフォン・ベルベット,シフォン・タフタなどという。

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デジタル大辞泉プラス 「シフォン」の解説

シフォン

サンリオのキャラクターシリーズ「シナモエンジェルス」のメインキャラクター。耳の大きな、クリーム色の犬の女の子。

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