シナノガキ(信濃柿)(読み)シナノガキ(英語表記)Diospyros lotus var. glabra

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シナノガキ(信濃柿)」の意味・わかりやすい解説

シナノガキ(信濃柿)
シナノガキ
Diospyros lotus var. glabra

カキノキ科の落葉高木。マメガキ (豆柿)変種で,本州中部より西の暖地南西諸島山地に生じ,マメガキに比べて葉柄が長く,また葉の下面が無毛である。花は6月に咲き,秋に径 2cm足らずの楕円形液果を生じる。外形カキに似て黄色に熟し食用となる。未熟の果実をしぼって柿渋をとるために栽培されることが多い。信濃 (長野県) 地方にみられるのでこの名があり,また南西諸島に多いことからリュウキュウマメガキともいう。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android