シチメンチョウ(七面鳥)(読み)シチメンチョウ

百科事典マイペディア の解説

シチメンチョウ(七面鳥)【シチメンチョウ】

キジ目キジ科の鳥。北米原産で野生種は草原や林にすみ,翼長50cmほど。アメリカで家禽化され,16世紀にヨーロッパへもたらされた。肉用家禽として欧米では広く飼育され,ことに収穫祭やクリスマスの料理などによく用いられる。成熟したものでは10〜15kgに達する。頭部には肉瘤(にくりゅう)が,頸(けい)部には肉垂が発達し,これらが鮮紅〜白色に変化する(七面鳥の名はこれに由来)。雌は肉瘤や肉垂をもたず,体も小さい。羽色は品種によって異なり,ブロンズ種(シチメンチョウ中最大),ラージ・ホワイト種,ナラガンセット種などがある。野生のものは減少し,今日ではアメリカの南部メキシコに生息する。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

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