日本大百科全書(ニッポニカ) 「シス‐ジャスモン」の意味・わかりやすい解説 シス‐ジャスモンしすじゃすもんcis-jasmon ジャスミン花精油中に3%含有され、ネロリ油、日本産はっか油、紅茶中にも存在する。天然ジャスミン油を分留して得られる。最近は工業的に合成されている。シス‐ジャスモンはジャスミン香をもつ淡黄色の液体であるが、天然の花香とはかなり趣(おもむき)の異なる香気を有している。天然ジャスミン油に近い香気はシス‐ジャスモンが有しており、異性体であるトランス‐ジャスモンは弱い花香を示す程度である。フルーティー、フローラル調の調合香料に広く用いられる。[佐藤菊正][参照項目] | ジャスミン油[補完資料] | シス‐ジャスモン(データノート) 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例