シエラ・ネバダ山脈(アメリカ合衆国)(読み)しえらねばださんみゃく(英語表記)Sierra Nevada

翻訳|Sierra Nevada

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

シエラ・ネバダ山脈(アメリカ合衆国)
しえらねばださんみゃく
Sierra Nevada

アメリカ合衆国、カリフォルニア州東部に北西から南東の方向で走る山脈。長さ650キロメートル、幅60~130キロメートル。この名はスペイン語で「雪をのせた山脈」の意味。西に傾く大傾動地塊で、おもに変成岩深成岩からなる。アラスカを除く合衆国最高の標高をもつホイットニー山(4418メートル)が南部にあり、4000メートルを超す高峰が多い。美しいU字谷などの氷河地形が発達し、谷氷河も現存する。北からラッセン・ボルケニック、ヨセミテ、キングズ・キャニオン、セコイアの4国立公園がある。山脈には降雪量が多く、融雪水は発電と灌漑(かんがい)に使われる。西側に流れる河川はカリフォルニア州のセントラル・バリーを潤す。東側の河川は内陸流域に流れるが、近年はロサンゼルス市に引かれている。

[鶴見英策]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android