シェラン島(読み)シェランとう(英語表記)Sjælland

精選版 日本国語大辞典 「シェラン島」の意味・読み・例文・類語

シェラン‐とう ‥タウ【シェラン島】

(シェランはSjælland) デンマーク東部にあるシェラン諸島の主島。東岸に首都コペンハーゲンがあり、エアスン海峡を隔ててスウェーデンと対する。酪農穀物の栽培を主とする。ゼーラント島。ジーランド島。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「シェラン島」の意味・読み・例文・類語

シェラン‐とう〔‐タウ〕【シェラン島】

Sjælland》デンマーク東部にある同国最大の島。シェラン諸島の主島で、東岸に首都コペンハーゲンがある。北部の三つの樹林帯は古くからデンマーク王室の狩猟場で、17世紀から18世紀に建てられたバロック様式の館などが残り、2015年に「シェラン島北部のパルフォルス狩猟景観」の名称世界遺産文化遺産)に登録された。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シェラン島」の意味・わかりやすい解説

シェラン島
シェランとう
Sjælland

デンマーク東部にある同国最大の島。行政上は大コペンハーゲン都市圏およびフレデリックスボル県ケーベンハウン県西シェランス県ロスキレ県ストルストレームス県の 5県に区分される。東岸に首都コペンハーゲンが位置し,人口密度はデンマークで最も高い。バルト海入口にあり,西部はストレ海峡を隔ててフューン島に,東部はエーレスンド海峡(エーレスン海峡)を隔ててスウェーデンに対する。フィヨルドにより海岸線は出入りが大きく,土地は平坦で全体としてやせているが,暖流の影響で高緯度にもかかわらず冬の寒気は厳しくない。東岸北部,コペンハーゲンからヘルシンゲルにかけて造船をはじめ各種工業が立地し,特に南部では農牧業が盛ん。漁業と観光も重要。中世から 16世紀末にかけて国王の狩場として栄え,各地に城が残る。島北部にある伝統的な狩猟用の森や公園は 2015年,世界遺産の文化遺産に登録された。1990年代後半にフューン島とグレートベルト・リンク(橋)で,2000年にスウェーデンのマルメーとオースレン・リンクで,それぞれ接続された。面積 7031km2。人口 81万9427(2008推計)。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

改訂新版 世界大百科事典 「シェラン島」の意味・わかりやすい解説

シェラン[島]
Sjælland

デンマーク最大の島で面積7014km2,約200万(1977)の人口をもつ。ドイツ語ではゼーラントSeeland島と呼ぶ。地表モレーン堆石)に覆われ,最高点は126m,海岸は湾入に富み,北部には湖が多い。陸地の70%が耕地,7%が草地,11%が森林で,首都コペンハーゲンなどいくつかの大きい町がある。島には中世からの美しい城が多く,北東岸のクロンボル城はハムレットの物語の城として有名である。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「シェラン島」の意味・わかりやすい解説

シェラン島
しぇらんとう
Sjælland

デンマークの島。エアスン(エーレスンド)海峡、バルト海、大ベルト海峡、およびカテガット海域に囲まれる。同国最大の島で、面積7026.8平方キロメートル、人口224万8741(2001)。標高126メートルを最高点とするモレーン(氷堆石(ひょうたいせき))丘陵が全島を覆い、大地は大波が打つように起伏に富んでいる。その70%が耕地、9%が永久牧草地(湿地)、11%が広葉樹を中心とする森林である。島の最大の都市は首都コペンハーゲンであり、ロスキレ、ヘルシンゲア、スラーイェルセ、ネストベズがこれに続く。デンマーク総人口の5分の2を占め、同国でもっとも重要な地域である。

[村井誠人]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のシェラン島の言及

【デンマーク】より

…このほか,自治領としてフェロー諸島グリーンランドを有する。
【自然,住民】
 第4氷期の氷床はデンマークの地形に多大な影響を与え,首都コペンハーゲンのあるシェラン島をはじめとする島嶼部とユトランド半島の東半分を覆い,その部分は氷堆石(モレーン)による丘陵性の大地が大きくうねっている。デンマークの最高地点は半島中央部の東寄りに位置し,173mのイディング・スコウホイYding Skovhøjである。…

※「シェラン島」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android