シェトランド[諸島](読み)シェトランド

百科事典マイペディア 「シェトランド[諸島]」の意味・わかりやすい解説

シェトランド[諸島]【シェトランド】

英国,スコットランド北端,オークニー諸島の北東約80kmに位置する約100島からなる諸島。メーンランドが最大の島で,ほかにアンスト,イエル,フェトラーなど合計20余島に人が住む。山がちで平地が少なく,氷河湖が多い。羊,牛,馬(シェトランド・ポニー)の牧畜が主で,漁業も盛ん。手織物でも知られる。もとノルウェー領であったが,1472年スコットランドに編入。中心都市ラーウィック。1467km2。2万3000人(2011)。

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世界大百科事典 第2版 「シェトランド[諸島]」の意味・わかりやすい解説

シェトランド[諸島]【Shetland Islands】

イギリス,スコットランド北東沖の北緯60゜付近にある諸島。古ノルウェー語で〈突き出た土地〉を意味し,1974年まで公式にはゼトランドZetlandと呼ばれた。南北約150kmの細長い群島をなし,主島メーンランド島のほか,イェル,アンスト,フェトラーなど約100の島々から構成されるが,その80%以上が無人島で,総面積1427km2,人口2万3000(1995)。地形全般に丘陵性で,最高点のロナス・ヒルでも450mである。

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世界大百科事典内のシェトランド[諸島]の言及

【イギリス】より

…こうした自然のため不毛地が広く,粗放的牧羊とエンバクの栽培がみられるにすぎない。またヘブリディーズ諸島など周辺島嶼も漁業と牧羊を中心とする過疎地域であったが,北海油田の開発に伴ってシェトランド諸島,オークニー諸島には原油基地が建設され,地域開発が推進されている。(2)中部 南北を断層線で画された低地帯で,スコットランドの政治・経済の中心地をなす。…

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