ザーウミ(読み)ざーうみ

世界大百科事典(旧版)内のザーウミの言及

【未来派】より

…なかでも立体未来派は,過去の文化的遺産の全面的な否定を旗印に,真に自立的な芸術の創造をめざし,M.F.ラリオーノフ,K.S.マレービチら同時代の前衛画家たちとも連帯しながら《裁判官の飼育場》(1910),《社会の趣味への平手打ち》(1912)など数多くの詩集を刊行した。詩と絵画との方法的アナロジーに立脚した彼らの作品は,いずれもシンタクスや文法の無視,新造語やザーウミzaum’(超意味言語)の使用,異化,転位の手法といった実験性に満たされたものであり,その内容もまた初期マヤコーフスキーの強靱な抒情性を秘めた都会詩から,クルチョーヌイフAleksei Eliseevich Kruchyonykh(1886‐1968)の音声詩,さらには古代社会やスラブ異教へのあこがれをうたったフレーブニコフの牧歌詩と多岐にわたっている。立体未来派は成立当初からイタリア未来派との影響関係を否定し,みずからの優位性を強く主張するとともに,一貫して反戦的な立場をとった。…

※「ザーウミ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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