ザクセン大公(読み)ざくせんたいこう

世界大百科事典(旧版)内のザクセン大公の言及

【ザクセン】より

…なお,福音書から題材をとった長編叙事詩《ヘーリアント》は,840年ごろに書かれた古ザクセン語の最古,最重要の作品である。
[ザクセン大公領Herzogtum Sachsen]
 フランク王権が分裂,弱体化した9世紀後半以降,東フランク王国では諸部族の自立性が強まってゆく。ザクセンも東からのスラブ人の圧力,北からのノルマン人(北ゲルマン人)の侵入に対し自力で対抗せざるをえなかったが,その際,指導者としての頭角を徐々にあらわし,ついに部族全体に対する大公dux(ドイツ語ではヘルツォークHerzog)の地位を築くのに成功したのがオストファーレンに勢力をはるリウドルフィング(リウドルフ)家Liudolfingerであった。…

【ザクセン・ウィッテンベルク】より

…中世ドイツの一領邦,公爵領Herzogtumであった。ザクセン大公ハインリヒ獅子公が,皇帝フリードリヒ1世によって1180年に流刑に処せられた後,旧ザクセン大公国内の司教,世俗諸侯および都市が公爵権力から独立していき,ザクセン公国は旧大公国の東部,エルベ川流域に限定された。そしてこの大公国は,アスカニア家AskanierのベルンハルトBernhard(在位1180‐1212)に封与された。…

※「ザクセン大公」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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