サーミスター温度計(読み)サーミスターオンドケイ

デジタル大辞泉 「サーミスター温度計」の意味・読み・例文・類語

サーミスター‐おんどけい〔‐ヲンドケイ〕【サーミスター温度計】

温度が上がると、電気抵抗が著しく変化する半導体素子サーミスターを用いた鋭敏な温度計抵抗温度計の一。測定可能な温度範囲はセ氏零下50度から300度程度。

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化学辞典 第2版 「サーミスター温度計」の解説

サーミスター温度計
サーミスターオンドケイ
thermistor, thermometer

抵抗体に半導体サーミスターを用いた抵抗温度計.サーミスターの抵抗の温度係数絶対値は,金属の約10倍以上で感度がよいから,測定回路も簡単でよい利点がある.安定性の点でやや劣り,-60~150 ℃ の温度範囲で用いられ,標準としては用いられない.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

栄養・生化学辞典 「サーミスター温度計」の解説

サーミスター温度計

 半導体の抵抗が温度によって変化する性質を利用して作った温度計.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のサーミスター温度計の言及

【液体温度計】より

…なお,金属製の容器に水銀を封入した温度計では,感温部と指示部との高さの差から生ずる誤差に注意しなければならない。
[特殊な液体温度計]
 ガラス製温度計のうち,体温計は,大量に生産,利用されてきており,健康管理や医療に不可欠とされているが,近年,体温測定用のサーミスター温度計(抵抗温度計の一種)も普及し始めた。一定期間中の最高温度,最低温度の一方または両方を,後から読み取ることができるように作られた液体温度計もある。…

【抵抗温度計】より

…また,特殊な構造で1000℃程度の高温を測るもの,ゲルマニウムや白金に微量の異物質を加えた素材で極低温を測るものもある。半導体によるものでは,温度上昇に伴って電気抵抗が激減する素子を利用したサーミスター温度計が数多く使われ,感度のよさと応答の速さに特色を発揮しているが,確実な計測のできる範囲は-50~+350℃程度に限られる。抵抗温度計での電気抵抗測定は,ブリッジ,電位差計,可動コイル形計器,ディジタル電圧計などでなされるが,自動化,外部導線抵抗の影響の除去,温度変化に比例する信号への変換その他にくふうが加えられている。…

※「サーミスター温度計」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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