サークル

精選版 日本国語大辞典 「サークル」の意味・読み・例文・類語

サークル

〘名〙 (circle)
① 円、円周。また、輪。円形のものや場所。〔舶来語便覧(1912)〕
※空気男のはなし(1974)〈金井美恵子〉「彼はテントの中央のサークルにすわって」
② スポーツでいう。
(イ) 陸上競技円盤投げ砲丸投げなどで、踏み越して投げてはいけないとして設けられる円形の区画。
(ロ) バスケットサッカーアイスホッケーなどで、コートやリンクの中央に描かれた円。センターサークル。
(ハ) フィギュアスケートで描く円形のこと。
③ 文化的な問題や社会問題、または芸術、スポーツなどに興味をもつ人々の私的な集まり。グループ。
※平凡(1907)〈二葉亭四迷〉二「或るサークルでは一寸名の知れた文士だった」

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デジタル大辞泉 「サークル」の意味・読み・例文・類語

サークル(circle)


㋐円。円形のもの。環状のもの。「ストーンサークル
円盤投げ・砲丸投げ・ハンマー投げで、選手が投げる動作をする範囲を示す輪。
㋒フィギュアスケートで、氷上に描かれた円形図。
関心や趣味を同じくする人の集まり。同好会。「サークル活動」「演劇サークル
[類語]団体集団一団一行いっこうグループパーティーチームクラブサロン

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大学事典 「サークル」の解説

サークル

学生課外活動。大学でのクラブ活動はいわゆる部活とサークルに大別される。前者が大学として公式に位置づけられ,大学から資金や活動空間などの支援が得られる代わりに組織運営などがきちんとなされるとともに,対外的にその活動分野の当該大学の代表的役割を果たすのに対し,後者は自由度が大きい代わりに活動環境は十分には保証されない。大学との関係の点では,届け出など最低限の条件を満たす「公認サークル」と,大学としても内容を把握しきれない「非公認サークル」が存在する。なお同好会という呼称を用いるケースもあるが,概念的に明確な区別があるわけではない。正課外活動による教育効果・人材育成という観点から積極的に奨励される一方,たとえばカルト団体や宗教活動の隠れ蓑的に使われることもあるため注意が喚起されてもいる。近年,特定の活動内容に限定せず,曜日や時期によって複数の活動内容を展開する複合サークルも増えている。
著者: 橋本勝

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デジタル大辞泉プラス 「サークル」の解説

サークル

アントニオ・ストラディバリ製作によるバイオリン。1701年製。名称は、スクロールと裏板にコンパスの印が残っていることにちなむとされる。

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世界大百科事典(旧版)内のサークルの言及

【クラブ活動】より

…そうなった背後には,クラブ承認基準の保守性,クラブ活動に対する学校当局の介入,顧問,先輩,上級生のクラブ支配,勝敗第一主義のクラブ運営などが,クラブ活動の教育的価値の実現を妨げているという問題も伏在している。このために,同好の活動がクラブ昇格を求めず,非公認のサークル・同好会活動や,地下組織的な活動にとどまるという傾向もみせている。 なお,69年,70年の学習指導要領において,文部省は週1回のクラブ活動の全員必修制を指示して以来,この用語は必修制のそれのみを指すものとなり,教育課程外の同種の活動は部活動と呼ばれるようになった。…

※「サークル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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