サンローラン(英語表記)Yves Saint-Laurent

デジタル大辞泉 「サンローラン」の意味・読み・例文・類語

サン‐ローラン(Yves Saint-Laurent)

[1936~2008]フランスの服飾デザイナークリスチャン=ディオールの主任デザイナーを経て1962年に自身ブランドを設立し、世界のモード界をリードした。映画昼顔」などで、女優カトリーヌ=ドヌーブ衣装を担当したことでも知られる。

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改訂新版 世界大百科事典 「サンローラン」の意味・わかりやすい解説

サン・ローラン
Yves Saint-Laurent
生没年:1936-2008

フランスのファッション・デザイナー。アルジェリアオランに生まれ,1954年にパリに出てディオールの店に入った。57年にディオールが急死すると,その店の中心デザイナーとして一挙に世に知られ,58年にトラペーズ(台形)・ラインをヒットさせた。しかし兵役にとられているうちに,マルク・ボアンがディオールの店の彼の地位を奪ってしまったため,62年に独立,自分のオート・クチュール店をもった。60年代の若者のファッションに注目し,ビートルズ世代のデザインを取り込んだ。ブーツ・ファッション,モンドリアン・ルックなどを発表するとともに,若者の集まるパリ左岸に進出し,プレタポルテ既製服)に力を入れるようになった。香水からハンドバッグまであらゆる分野に手を広げ,YSL帝国といわれるファッション企業を築き上げ,最も人気のあるデザイナーの一人となった。ディオールまでの古典的なパリのオート・クチュールを60年代のポップ・カルチャーの中で,新しい方向に向けるのに成功したといえる。
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サン・ローラン
Louis Stephen Saint Laurent
生没年:1882-1973

カナダ政治家自由党に属し,フランス系2人目の首相となる。在職1948-57年。大学教授から転身して1941年W.L.M.キング内閣の法相,ついで46年外相。キングを助けて49年のニューファンドランド州のカナダ加入や,同年のイギリス領北アメリカ法改正に尽力した。同法の改正によって,イギリス枢密院に代わってカナダ最高裁がカナダの終審裁判所となった。彼の首相時代は第2次大戦後のカナダの黄金期として記憶される。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サンローラン」の意味・わかりやすい解説

サンローラン
Saint-Laurent

カナダ,ケベック州,モントリオール西郊にある住宅都市。 1959年以来,モントリオール大都市圏に編入されている。航空機,鉄道車両,鋳造,化学,繊維,電子機器などの工業が立地する。モントリオール国際空港がある。人口7万 2402 (1991) 。

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