日本大百科全書(ニッポニカ) 「サン・マロ」の意味・わかりやすい解説
サン・マロ
さんまろ
Saint-Malo
フランス北西部、イール・エ・ビレーヌ県の都市。人口5万0675(1999)。パリの西方369キロメートル、ランス川河口の半島上にあり、イギリス海峡サン・マロ湾に臨む漁港(タラ漁中心)を有する。16~19世紀には、イギリス人海賊との戦いが行われたことで有名。19~20世紀初頭には、重要な漁港であった。12世紀の城壁、15世紀の城、歴史博物館など歴史的な建造物が多い。第二次世界大戦により市域は被害を受けたが修復された。海水浴場の適地でもあり、この地域の観光の中心地となっている。近くにあるグラン・ベ島には作家シャトーブリアンの墓があり、陸側から島までは、引き潮の際には陸伝いに渡ることができる。
[高橋伸夫]