サンマルティーニ(英語表記)Giovanni Battista Sammartini

精選版 日本国語大辞典 「サンマルティーニ」の意味・読み・例文・類語

サンマルティーニ

(Giovanni Battista Sammartini ジョバンニ=バッティスタ━) イタリアの作曲家。オペラから独立したシンフォニアをはじめて試み、交響曲発展貢献グルックの師。(一七〇〇頃‐七五

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改訂新版 世界大百科事典 「サンマルティーニ」の意味・わかりやすい解説

サンマルティーニ
Giovanni Battista Sammartini
生没年:1700か01-75

イタリアの作曲家。古典派様式の発展に重要な貢献をした。ロンドンで活躍したオーボエ奏者・作曲家の兄ジュゼッペGiuseppe S.(1695-1750)と違って,生涯のほとんどをミラノサンタンブロージョ教会の楽長をはじめ種々の教会の楽長として過ごす。宗教音楽以外の分野でも活躍し,1720年代後半からオペラの序曲ではない,独立したシンフォニアを書き,交響曲の歴史に大きな足跡を残し,ハイドンらに影響を与えた。彼の名によって伝えられた少なからぬ作品が,今日その信憑性を問われているが,確実な作品だけでも,68曲の交響曲,200曲以上の室内楽曲のほか,3曲のオペラをはじめとするいくつかの声楽曲をあげることができる。
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百科事典マイペディア 「サンマルティーニ」の意味・わかりやすい解説

サンマルティーニ

イタリアの作曲家,オルガン奏者。イタリアに移住したフランスのオーボエ奏者A.サンマルタンの子。1728年聖アンブロージョ大聖堂楽長に就任以来,生地ミラノで数々の教会の楽長を歴任。宗教音楽以外の分野でも指揮者,作曲家として活動した。特にオペラから独立した演奏会用シンフォニア開祖として名高く,F.J.ハイドンらに影響を与えた。膨大な数にのぼる交響曲,室内楽曲を残している。兄のジュゼッペ・サンマルティーニ〔1695-1750〕もオーボエ奏者,作曲家として知られ,後半生はロンドンで活動した。→グルック

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