サンタマルタ(英語表記)Santa Marta

デジタル大辞泉 「サンタマルタ」の意味・読み・例文・類語

サンタ‐マルタ(Santa Marta)

コロンビア北部、マグダレナ県の都市。サンタマルタ山脈の麓に位置し、カリブ海に面する港をもつ。16世紀前半にスペイン人が植民拠点として建設した古都。19世後半よりカカオバナナなどのプランテーションが開かれ、農産物積出港として栄えた。近年は観光業が盛ん。ボリーバル晩年を過ごした農園や、古代遺跡が残るタイロナ国立公園がある。

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改訂新版 世界大百科事典 「サンタマルタ」の意味・わかりやすい解説

サンタ・マルタ
Santa Marta

コロンビア北部,マグダレナ県の県都。大都市域人口44万7860(2005)。1525年,ロドリコ・デ・バスティダスによりマンサナレス河口にコロンビア地域の征服開拓のために南米で最初に創設された町で,小規模なココア綿花などの産業があった。19世紀末ユナイテッド・フルーツ会社が付近にバナナ農園を開設して以来,その積出港として発展した。1961年ボゴタとの間に鉄道が開通し,マグダレナ河谷地域向けの物資の大部分を取り扱うようになり,重要性を増した。最近ではボゴタのリゾート・センターとして再開発されつつある。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サンタマルタ」の意味・わかりやすい解説

サンタマルタ
Santa Marta

コロンビア北西部,マグダレナ州州都アンデス山脈北端をなすサンタマルタ山地の北西麓,カリブ海の小湾にのぞむ港湾都市。同国最古の町で,1525年建設され,スペイン植民地ヌエバグラナダの港として発展。 19世紀なかばにその貿易量は南西のカルタヘナに迫ったが,汽船の航行可能な内陸への水路がなかったため,その後一時衰退。 1880年代後背地でバナナ栽培が始るとともに,その積出港となり,1961年首都ボゴタとの間に鉄道が開通してから急速に発展。近年は海浜保養地としても発展。人口 17万 8244 (1985) 。

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