サンタマリアマッジョーレ教会(読み)サンタマリアマッジョーレキョウカイ

デジタル大辞泉 の解説

サンタマリア‐マッジョーレ‐きょうかい〔‐ケウクワイ〕【サンタマリアマッジョーレ教会】

Basilica di Santa Maria Maggiore》イタリア北部、ロンバルディア州の都市ベルガモの旧市街ベルガモアルトにある教会コッレオーニ礼拝堂に隣接する。12世紀にロマネスク様式の教会として建造され、内部は16世紀から17世紀にかけてバロック様式に改築さた。フィレンツェベルギーアントウェルペン職人が手がけたというタペストリーが多く飾られている。

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改訂新版 世界大百科事典 の解説

サンタ・マリア・マッジョーレ教会 (サンタマリアマッジョーレきょうかい)
Santa Maria Maggiore

イタリアのローマにある初期キリスト教時代のバシリカ式教会堂。教皇シクストゥス3世(在位432-440)により建設され,聖母マリアにささげられた初めての教会堂となった。5世紀中ごろのみごとなモザイク装飾が残る。内陣の凱旋門型アーチ壁面には,〈空の御座〉を中心に,段状の構成でキリスト幼児伝の諸場面とベツレヘムエルサレムが表される。図像的にも場面選択のうえでも独特のこの装飾は,神の母(テオトコス)処女マリアによるキリストの受肉という,エフェソス公会議(431)で認められた教義を反映するものと考えられている。身廊には,キリスト到来と帝国内におけるローマ教会の主導権という理念と関連して,アブラハム,モーセ,ヨシュアの生涯など旧約伝が表される。アプスには〈マリアの戴冠〉を表す13世紀の装飾が見られる。
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