サンタニェーゼ・フオーリ・レ・ムーラ聖堂[ローマ](読み)サンタニェーゼ・フオーリ・レ・ムーラせいどう[ローマ](英語表記)Sant'Agnese fuori le Mura, Roma

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

サンタニェーゼ・フオーリ・レ・ムーラ聖堂[ローマ]
サンタニェーゼ・フオーリ・レ・ムーラせいどう[ローマ]
Sant'Agnese fuori le Mura, Roma

ローマのバシリカ式聖堂。 324年に聖アグネスの墓の上にコンスタンチヌスによって築かれた。しかし現在の三廊式バシリカ聖堂はホノリウス1世 (在位 625~638) により再建されたものである。その後もたびたび改築されているにもかかわらず,聖堂内アプスにはホノリウス1世当時のモザイクが残っている。教皇シンマクスとホノリウス1世の間に正面向きの厳正なポーズで立つ聖アグネスを表わしたそのモザイクは,新しいビザンチン様式の発生を例証する貴重な遺品である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android