精選版 日本国語大辞典 「サンソビーノ」の意味・読み・例文・類語
サンソビーノ
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ルネサンス期ベネチアの都市形成に貢献したイタリアの彫刻家,建築家。生地フィレンツェでサンソビーノから彫刻を学び,師の姓を受け継ぐ。師およびG.daサンガロとともにローマに出てブラマンテの作風に接し,古典主義建築の理解を深めた。1519年,当代一流の建築家が加わったサン・ジョバンニ・デイ・フィオレンティーニ教会の競技設計に入選,一躍建築家として名を成すが,当選案の工事が進捗せず,27年のローマ劫掠を機にベネチアへ移り住んだ。29年以降,公共建築行政主任として,サン・マルコ広場の整備をはじめ,公共建築,教会堂,慈善施設,パラッツォ,ビラをつぎつぎと設計した。正統的古典様式を守りつつ,そこにベネチア建築の豊かな装飾性を反映させ,重厚さ,彫塑性,豊醇さ,明暗の対比効果を生かした優美さをあわせもつ建築造形を完成させた。彫刻は,初期(《パルトの聖母》《バッコス》)には平易で優美な造形性が,またベネチア期(《マルコの奇跡》《聖母子》)にはそれに加えて,柔らかい彫塑性に光の効果を計算した動きのある構成がみられ,作風は建築作品と共通する。代表的建築作品にサン・マルコ図書館,造幣局兼宝物庫(ゼッカ),ビラ・グラドリ,カ・コルネル(ベネチア市内最大の邸宅で,18世紀までの貴族住宅の典型となった)がある。
執筆者:日高 健一郎
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… 16世紀に入ると,共和国の本土進出とともにルネサンス文化がこの町にも流入し,建築様式にも大きな変化が生まれた。なかでもローマから来た古典主義建築家J.サンソビーノはサン・マルコ大聖堂の主任建築家として,サン・マルコ広場周辺の図書館,造幣局,ロジェッタ(鐘楼の下部にある柱廊)などの公共建築の建設に手腕をみせた。とくに,パラッツォ・ドゥカーレの対面に図書館がつくられたことによって,小広場(ピアツェッタ)に,〈ムーア人の時計塔〉を焦点とする透視図法的な都市空間がつくり出され,共和国の海からの正面玄関を完成させた。…
※「サンソビーノ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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