大学事典 の解説
サンクト・ペテルブルグ大学[ロシア]
サンクト・ペテルブルグだいがく
ロシアの名門大学で,現在24の学部とその他カレッジ等からなり,モスクワ大学とともに国家を代表する独自の地位を付与される。起源は1724年のサンクト・ペテルブルグ科学アカデミー(ロシア)の付属大学とされる。大学として独立(1819年)の経緯については論争が続く。ワシーリー島のネヴァ河畔で開学し今も本部等を置くが,自然科学系学部・施設は南のペトロドヴォレツ地区ほかにある。2014年現在,学生約3万2000人,職員1万3000人,教員約6000人を擁す。大学の公式名称は政治に翻弄されて目まぐるしく変わり,レニングラード大学とも称したが,1991年以降は現在名。研究では18世紀以来,東洋諸語部門は有名だったが,近年はナノテクノロジー,生物医学,経営・経営工学などに力を入れる。著名出身者には,作家ではツルゲーネフ,学者ではメンデレーエフ,パヴロフ,Y. ロトマン,ランダウ,ペレリマン,政治家ではレーニン,プーチン,メドヴェージェフ,音楽家ではストラヴィンスキーなどがおり,ノーベル賞受賞者数ではロシア最多。受験生に人気は高い。
著者: 所伸一
出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報