ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サン=レオン」の意味・わかりやすい解説
サン=レオン
Saint-Léon, Arthur Michel
[没]1870.9.2. パリ
フランスの舞踊家,振付師。シュツットガルトのバレエ・マスターであった父親に師事した。初めバイオリニストとしてデビューしたが,1835年ダンサーとしてミュンヘンでデビュー。 45年バレリーナの F.チェリートと結婚。ボリショイ劇場,パリ・オペラ座で振付師として活躍した。振付作品に『ビバンデール』 (1844) ,『大理石の娘』 (47) ,『せむしの子馬』 (64) ,『コッペリア』 (70) などがあり,特に舞台でバイオリンを弾きながら踊った『悪魔のバイオリン』 (49) は有名。また民族舞踊をバレエに取入れたことでも知られる。しばしば自身のバレエのために作曲もした。著書に『舞踊譜』 La Sténochorégraphie (52) がある。
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