サラマンカ派(読み)さらまんかは

世界大百科事典(旧版)内のサラマンカ派の言及

【スペイン文学】より


[詩]
 スペイン・ルネサンスの新しい詩はソネットをはじめとするイタリア様式を導入したガルシラソ・デ・ラ・ベガに始まるが,彼の《牧歌》は愛の感動,美しい自然描写,音楽性が完璧な形式と調和した絶唱である。その後このイタリア詩派はスペインの伝統と融合し,ルイス・デ・レオン率いるところの,地味な響きと深い精神性を重視するサラマンカ派と,フェルナンド・デ・エレラFernando de Herrera(1534‐97)を領袖とし,形式美と華麗さを強調するセビリャ派に分かれた。次いでスペイン・バロック最大の詩人ルイス・デ・ゴンゴラの出現を見る。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」