サラダ油(読み)サラダゆ(英語表記)salad oil

翻訳|salad oil

精選版 日本国語大辞典 「サラダ油」の意味・読み・例文・類語

サラダ‐ゆ【サラダ油】

〘名〙 =サラダオイル
※ロッパ食談(1955)〈古川緑波〉下司味礼讚「胡麻の油をやめて、サラダ油、マゾラを用ひるやうになったのは、近年のことである」

サラダ‐あぶら【サラダ油】

〘名〙 =サラダオイル
食道楽‐夏(1903)〈村井弦斎〉一八〇「サラダ油(アブラ)を大匙二杯に」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「サラダ油」の意味・読み・例文・類語

サラダ‐あぶら【サラダ油】

サラダゆ(サラダ油)

サラダ‐ゆ【サラダ油】

サラダドレッシングやオイル漬けなどに使う、精製度の高い油。オリーブ油・綿実油・コーン油など。サラダオイル。サラダあぶら。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「サラダ油」の意味・わかりやすい解説

サラダ油 (サラダゆ)
salad oil

主としてサラダドレッシングやマヨネーズに使用することを目的として製造された食用油。サラダオイルともいう。液状の食用植物油が用いられる。加熱せず,生食するため,とくに舌触りがよく,香味良好,色のよい(淡色)もので,低温(0~10℃)で濁ったり,凝固したりしないこと,保存中の酸化安定性のよいことが望まれる。原料として,オリーブ油,ダイズ油,ヒマワリ油トウモロコシ油,米油などが用いられ,製造にあたっては油脂をよく精製し,風味の安定をはかる必要がある。油が低温で固型脂の結晶が析出したり濁ったりする場合は,冷却して固型脂の結晶を析出させ,これをろ過などの方法によって分離除去する。この際,油脂中のガム質なども除去される。ラッカセイ油などは低温で固型脂の析出が多く,凝固するので一般にはサラダ油としては用いられない。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「サラダ油」の意味・わかりやすい解説

サラダ油
さらだゆ

精製食用油よりさらに精製度が高く、サラダドレッシングなど生食に適した淡泊な風味の食用植物油。冷蔵しても混濁しないように脱蝋(だつろう)処理ウインタリング)がされる。JAS(ジャス)(日本農林規格)で精製度の規格が定められている。綿実(めんじつ)、大豆、ごま、ヒマワリサフラワーベニバナ)、菜種、コーンなどの油が単品あるいは混合して使用される。揚げ物や炒(いた)め物にも用いられる。

[河野友美・山口米子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「サラダ油」の意味・わかりやすい解説

サラダ油【サラダゆ】

サラダオイルとも。サラダなどに用いる食用油。精製した植物油をさらに脱臭,脱色,脱蝋し,0〜10℃以下でも濁りを生じないほどにした純度の高い高級油。ゴマ,ダイズ,ナタネ,トウモロコシ等の油を用いる。おもにフレンチドレッシングマヨネーズ等に使用。揚げ油に使うと味は軽いが,油の疲れが早い。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サラダ油」の意味・わかりやすい解説

サラダ油
サラダゆ
salad oil

各種のサラダや冷食類に用いられる食用油で香味がよく,色も淡いものを総称してサラダ油としている。本質的には一般の植物油と異ならないが,極度に精製し,熱処理もできるだけ避け,低粘度で耐寒性の高い製品である。種類としてはつばき油,オリーブ油,落花生油,コーン油,ぬか油,大豆油などを原料としたものがある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

栄養・生化学辞典 「サラダ油」の解説

サラダ油

 サラダに用いる油.サラダは冷やして食べることが多いので,冷やしても濁らないウインタリングという処理をする.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のサラダ油の言及

【食用油】より

…油脂の消化吸収には時間が比較的長くかかるので,消化器官が病弱な人の場合,とくに夏などにはよけいにとると下痢をすることもある。【内田 安三】
[植物性食用油の種類と用途]
 市販品にはてんぷら油,白絞(しらしめ)油,サラダ油などの名がみられるが,これらは精製度を示すもので,てんぷら油から,白絞油,サラダ油の順に精製度が高くなっている。てんぷら油は標準的な揚油としてつくられるもので,揚物の風味がよく,“こし”(熱安定性)が強く,減りの少ないことが求められる。…

※「サラダ油」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android