サモ国(読み)サモこく(英語表記)Samova říše

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サモ国」の意味・わかりやすい解説

サモ国
サモこく
Samova říše

最古スラブ人国家 (623~658) 。建国者サモ (?~658頃) の名を取ってサモ国と呼ばれる。サモはフランク王国の商人出身で,623年アバール人に対するスラブ人の反乱を指導して一躍名声をはせ,631年にはフランク王ダゴベルト1世と戦ってこれを撃退した。サモ国の中心モラビアと推定され,その威勢はボヘミア,カリンチアに及んだ。サモの死後まもなく滅んだが,のちの大モラビア国基礎をなした。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android