サマーリン(読み)さまーりん(英語表記)Юрий Фёдорович Самарин/Yuriy Fyodorovich Samarin

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サマーリン」の意味・わかりやすい解説

サマーリン
Samarin, Yurii Fëdorovich

[生]1819.5.3. ペテルブルグ
[没]1876.3.31. ベルリン
ロシア思想家スラブ主義者一人。初めヘーゲル哲学に傾倒したが,1840年代初頭 K.アクサーコフと A.ホミャコフ影響を受けてスラブ主義者となった。自由主義的立場からロシアにおける農奴制廃止を唱え,法典編纂委員として,61年の農奴解放案作成に参加した。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「サマーリン」の意味・わかりやすい解説

サマーリン
さまーりん
Юрий Фёдорович Самарин/Yuriy Fyodorovich Samarin
(1819―1876)

ロシアの思想家、ジャーナリスト。名門貴族の家柄に生まれる。モスクワ大学を卒業後、バルト地方で官吏として勤務。1840年スラボフィル(スラブ派)の指導的思想家ホミャコフに会い大きな感化を受けた。52年公務を退き、ジャーナリストとして活躍、農奴解放の必要性を力説した。61年の農奴解放に際して解放令の法典編纂(へんさん)委員を務めた。

[外川継男]

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367日誕生日大事典 「サマーリン」の解説

サマーリン

生年月日:1819年4月21日
ロシアの思想家
1876年没

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