旺文社世界史事典 三訂版 「サファヴィー朝」の解説
サファヴィー朝
サファヴィーちょう
Safavī
イラン人のイスラーム王朝
サーマーン朝とブワイフ朝の滅亡後,イランは再び外来民族の支配を受けたが,アゼルバイジャンの祭司サファヴィー家のイスマーイール1世が,1502年タブリーズを都としてイランを統一。イスラームのシーア派を国教としたためスンナ派の中心勢力オスマン帝国と対立し,1514年タブリーズ・デイヤル−ベルクなどを奪われた。アッバース1世(在位1587〜1629)のときが全盛期で,都をイスファハーンに定め,アゼルバイジャンとイラクの一部をオスマン帝国から奪還したが,その死後衰退に向かい,アフガン人に滅ぼされた。
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