サファヴィー朝(読み)サファヴィーちょう(英語表記)Safavī

旺文社世界史事典 三訂版 「サファヴィー朝」の解説

サファヴィー朝
サファヴィーちょう
Safavī

1501〜1736
イラン人のイスラーム王朝
サーマーン朝とブワイフ朝の滅亡後,イランは再び外来民族の支配を受けたが,アゼルバイジャンの祭司サファヴィー家のイスマーイール1世が,1502年タブリーズを都としてイランを統一。イスラームのシーア派国教としたためスンナ派の中心勢力オスマン帝国と対立し,1514年タブリーズ・デイヤル−ベルクなどを奪われた。アッバース1世(在位1587〜1629)のときが全盛期で,都をイスファハーンに定め,アゼルバイジャンとイラクの一部をオスマン帝国から奪還したが,その死後衰退に向かい,アフガン人に滅ぼされた。

出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報

今日のキーワード

カッシーニ(Giovanni Domenico Cassini)

イタリア系フランス人の天文学者。カシニともいう。ニース近郊に生まれ、ジェノバで聖職修業中に、ガリレイの弟子カバリエリに師事して数学・天文学を修得し、1650年25歳でボローニャ大学教授に任ぜられた。惑...

カッシーニ(Giovanni Domenico Cassini)の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android