サナガ川(読み)さなががわ(英語表記)Sanaga River

日本大百科全書(ニッポニカ) 「サナガ川」の意味・わかりやすい解説

サナガ川
さなががわ
Sanaga River

アフリカ中部カメルーン中央部のアダマワ高原に発しギニア湾に注ぐ川。延長920キロメートル、流域面積14万平方キロメートル。上流部はサバナ地帯であるが、下流部は熱帯降雨林の中を流れる。滝や早瀬が多く、可航区間は河口より65キロメートルのエデアまでである。下流のエデア付近に二つの水力発電用ダムがあり、カメルーンの電力の95%を供給している。乾期にも流量を確保するため、支流の上流部にムバカウ湖(ジェレム川)、バメッシング湖(ムバム川)の二大調整池があるが、発電能力の増強を目ざしてロム川にも調整用ダムを建設する計画が進められている。

門村 浩]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サナガ川」の意味・わかりやすい解説

サナガ川
サナガがわ
Sanaga

カメルーン中部から南西部を流れる川。中部のアダマウア山地に源を発しほぼ南流,ロム川などを合せたのち西に向きを変え,ドゥアラ港南方約 50kmの地点大西洋ボニー湾に注ぐ。全長約 520km。下流にエデア水力発電所があり,アルミニウム精錬に利用される。河口からエデアまで航行可能。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android