ササニシキ

デジタル大辞泉プラス 「ササニシキ」の解説

ササニシキ

米の品種ひとつ。宮城県農業試験場古川分場で「ハツニシキ」「ササシグレ」の交配により作出。1963年命名。東北78号。アミロース含有量が多めで比較的あっさりとした食味。かつてはコシヒカリと並ぶ人気を博したが、イモチ病や冷害に弱く、現在では作付面積が減っている。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

世界大百科事典(旧版)内のササニシキの言及

【イネ(稲)】より

…陸羽132号,藤坂5号,レイメイなどは冷害時に威力を発揮した品種として著名である。近年は広域適応性をもち関東以西に広く普及した日本晴,食味優良という点で,北陸・東北地方を中心に広く栽培されているコシヒカリ,ササニシキなどが有名である。外国に目を向けると,〈緑の革命〉をになう一方の旗頭としてメキシココムギと並び称されたIR‐8(フィリピンの国際稲研究所で育成)や,韓国の稲作収量を飛躍的に向上させた日印交雑系品種(日本型とインド型のイネの交配による)が著名である。…

【宮城[県]】より

…1月の平均気温は0.3℃以上で暖かく,沿岸には八景(やけい)島,椿島,唐桑半島など暖帯性のツバキやタブノキの自生地がみられる。
[銘柄米〈ササニシキ〉の産地]
 宮城県は第1次産業の就業者比率は8.6%(1992)で東北地方では最も低いが,水田面積,水稲収穫量はともに北海道,新潟県,秋田県に次いで第4位(1995)の米作県である。水田は耕地の80%を占め,おもに仙北平野,仙南平野など諸河川の流域や海岸平野に分布する。…

※「ササニシキ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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