精選版 日本国語大辞典 「サウル」の意味・読み・例文・類語
サウル
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翻訳|Saul
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…前1020年ころ,預言者サムエルの指導の下に,イスラエル諸部族がベニヤミン族出身のサウルを王に選び,近隣諸民族の王政にならって建てた王国。それまでの緩やかな部族連合では,海岸地帯から内陸に向かって勢力を拡大してきたフィリスティア人(ペリシテ人)に対抗できないと悟ったからである。…
…書名にもかかわらず,預言者サムエルが主役を演じるのは上8章までと12章のみである。上1~7章は,シロの神殿に仕えたサムエルの少年時代,シロを中心とするイスラエル部族連合がペリシテ人に敗北した経緯,士師サムエルの活動などについて,上8~15章は,サウルがイスラエル初代の王に選ばれたいきさつ,サウルとペリシテ人の戦い,サウルとサムエルの仲たがいなどについて語る。上16~下8章には,サウルの宮廷に仕えた牧童ダビデが,多くの苦難を乗り越えてついにイスラエルとユダの王となり,大帝国を建設したことを物語る〈ダビデ台頭史〉,下9~20章には,ダビデの王子たちの争いと反乱などを伝える〈ダビデ王位継承史〉(《列王紀》上1~2章に続く)が認められる。…
…ユダのベツレヘムのエッサイの子。羊飼いの少年ダビデは,琴の名手として,悪霊に悩まされていたイスラエル王サウルを慰めるため宮廷に出仕した。別の伝承によると,ペリシテ人の勇士ゴリアテGoliathを倒して認められ,サウルに仕えるようになったという。…
※「サウル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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