サウスグロスターシャー(英語表記)South Gloucestershire

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サウスグロスターシャー」の意味・わかりやすい解説

サウスグロスターシャー
South Gloucestershire

イギリスイングランド南西部の単一自治体(ユニタリー unitary authority)。行政府所在地はソーンベリーとキングズウッド。ブリストルの北東に位置する。1974年の自治体再編でそれまでのグロスターシャー県から分離してエーボン県の一部となり,1996年に単一自治体となった。セバーン川河口の干潟から東に延びる肥沃な粘土層の渓谷が大部分を占める。東部は石灰岩層のコッツウォールド丘陵に面し,切り立った断崖が走る。マンゴッツフィールド,キングズウッドはブリストル都市圏の東端に含まれる。北東部はおおむね農村地帯である。諸都市で人口が増加している。フィルトンには BAEシステムズロールス=ロイスの主要な航空機工場がある。キングズウッドでは印刷業と軽工業が行なわれる。オールドベリーにはセバーン川河口の潮汐貯水池に隣接して原子力発電所がある。イェート付近では天青石硫化ストロンチウム)が採石される。セバーン鉄道トンネル,セバーン斜張橋(1996),セバーン吊橋があり,イングランド南部とウェールズをつないでいる。谷間の農村部から牛乳が近隣の諸都市に輸送されるほか,肉牛の飼育も行なわれる。コッツウォールド地方では牧羊に代わって穀類栽培が行なわれるようになった。一部地域は閉山したブリストル炭鉱の跡地。面積 467km2。人口 24万5644(2001)。

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