サイド・スキャン・ソナー(読み)さいどすきゃんそなー(英語表記)side scanning sonar

知恵蔵 の解説

サイド・スキャン・ソナー

サイド・ルッキング・ソナーともいう。船舶後部から曳航される曳航体(フィッシュ)から、超音波ビームを、進行方向に垂直に扇形に発射、海底面からの反射強度の強弱分布を濃淡分布に変換、図化する。海底の割れ目やサンドウエーブ(砂が描く波紋)、溶岩流などの自然現象のほか、海底のパイプラインや沈没船などもリアルに図化できる。海面付近(100m以浅)を曳航する型と、海底付近(海底上約100m)まで降ろす深海曳航型の2通りがある。

(小林和男 東京大学名誉教授 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android