ゴヨウイチゴ(読み)ごよういちご

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ゴヨウイチゴ」の意味・わかりやすい解説

ゴヨウイチゴ
ごよういちご / 五葉苺
[学] Rubus ikenoensis Lévl. et Vnt.

バラ科(APG分類:バラ科)の落葉低木。茎は地上をはう。全体に刺(とげ)がある。葉は掌状複葉小葉は5枚。6、7月、新枝の先に、径約1センチメートルの無花弁の花を1または2個下向きに開く。集合果球形、赤く熟し、食べられる。本州中部北部亜高山帯にみられる。本種によく似たヒメゴヨウイチゴR. pseudojaponicus Koidz.は本州の中部・北部、北海道の亜高山帯に分布し、全体に刺がなく、花弁5枚の花が上向きに開くので区別できる。

[鳴橋直弘 2020年1月21日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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