ゴイシガニ(読み)ごいしがに

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ゴイシガニ」の意味・わかりやすい解説

ゴイシガニ
ごいしがに / 碁石蟹
[学] Kraussia integra

節足動物門甲殻綱十脚(じっきゃく)目クリガニ科に属するカニ和名のとおり碁石を思わせる。東京湾から九州まで各地砂礫(されき)の磯(いそ)の砂中にすんでおり、ハワイ諸島ソロモン諸島アンダマン諸島からも記録されている。甲幅2.5センチメートルほどで、甲は円盤形に近く、黄色の剛毛で縁どられており、甲面は白く、ほとんど滑らかである。なおサンゴ礁の砂地にすむ近縁のシワゴイシガニK. rugulosaでは、全面に短い横じわがある。

[武田正倫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android