コースト・ガード(読み)こーすとがーど(英語表記)Coast Guard

日本大百科全書(ニッポニカ) 「コースト・ガード」の意味・わかりやすい解説

コースト・ガード
こーすとがーど
Coast Guard

沿岸警備隊のこと。密輸防止、海難救助などを目的とする組織で、イギリス、アメリカ、カナダその他にあるが、任務は国によってかなり異なる。日本の海上保安庁もこれに相当する。代表的なアメリカのコースト・ガードは1915年に創設された。平時は運輸省の管轄下にあるが、法的にはアメリカ合衆国軍隊に属し、戦時には大統領の命令によって海軍の一部として特定の任務を遂行する。おもな任務は、(1)捜索と救難、(2)海事法の施行、(3)商船の安全確保、(4)五大湖の水先案内、(5)海洋環境保護、(6)港湾の安全、(7)航海の援助、(8)橋梁(きょうりょう)の管理、(9)砕氷活動などである。この任務のために、カッター哨戒艇(しょうかいてい)などの船舶や、灯台無線標識などの設備を多数保有している。

[亀野邁夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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