コーク(英語表記)Cork

精選版 日本国語大辞典 「コーク」の意味・読み・例文・類語

コーク

(Sir Edward Coke サー=エドワード━) イギリスの法学者。弁護士、法務長官などを歴任、下院(庶民院議員として活躍。そのコモン‐ロー優越の思想は後世に大きな影響を与えた。主著「イギリス法提要」。(一五五二‐一六三四

コーク

(Coke) 商標名。清涼飲料水コカコーラ」の愛称。
マイクとともに(1952)〈藤倉修一〉アメリカさん「コーク(コカコーラ)などをデスクから持出して」

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デジタル大辞泉 「コーク」の意味・読み・例文・類語

コーク(Cork)

アイルランド南部、コーク州の都市。同州の州都であり、首都ダブリンに次ぐ同国第2の都市。リー川の河口に面する。ゲール語で「湿地」を意味し、18世紀半ばより干拓と水路整備が行われ、英国との交易の拠点として発展。酒造業自動車工業製鉄業が盛ん。セントアン教会セントフィンバー大聖堂などの歴史的建造物がある。

コーク(Coke)

コカコーラのこと。商標名。「コークハイ」

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改訂新版 世界大百科事典 「コーク」の意味・わかりやすい解説

コーク
Cork

アイルランド共和国南部,同名県の県都。海港としても栄えている同国第2の都市。人口12万3062(2002)。地名は沼地を意味するアイルランド語に由来し,6世紀に沼地に臨んで建立された修道院の周囲にしだいに町が形成された。古くから農産物,酪農製品,家畜などの輸出と穀類,木材その他の原材料の輸入が,イギリスをはじめヨーロッパ各国との間で行われていた。バター市場は17世紀以来著名である。第1次大戦中,コーク県血縁関係をもつアメリカの自動車王H.フォードが,ここにヨーロッパ最初の農業用トラクター工場を建てたのを契機に,市郊外に工業地域が形成された。第2次大戦後は日本を含む世界各国から化学,肥料その他の工場を誘致して,広大な工業団地がつくられている。1970年代には沖合天然ガスが発見され,ダブリンまでのパイプラインがつくられた。アイルランド国立大学を構成するコーク・カレッジの所在地でもある。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コーク」の意味・わかりやすい解説

コーク
Cork

アイルランド南西部,コーク県南東部の特別市。同県の県都。コーク湾最奥部,リー川の河口にのぞむ港湾都市で,アイルランド第2の都市。起源は6世紀といわれる。9世紀にはデーン人が征服,ここに交易基地を建設。 12世紀末ヘンリー2世に降伏,最初の特許状を受けて長くイングランドの治下にあったが,15世紀末特許状を剥奪された。しばしばアイルランド自治論者たちの政争の焦点となり,1919~20年には軍事的抑圧に対する抵抗運動の中心地となった。ヨーロッパでも有数の天然の良港で,17世紀からバター,塩,魚,塩漬肉の取引が盛んになり,農畜産物を中心にイギリス,大陸諸国と交易した。主要工業は蒸留酒,ビール,皮なめし,鉄鋳造品,羊毛製品,皮製品など。また第1次世界大戦中 H.フォードがヨーロッパ初の農業用トラクタ工場をここに建設して以来,市の内外に各種の工場地域が発達している。アイルランドのなかでも特にカトリック色が強く,「カトリック教徒解放法」成立 (1829) 後,ローマ・カトリックの聖堂が市内各地に建った。アイルランド国立大学を構成するコーク大学 (1849創立) や博物館のほか教育・文化施設も多い。面積 37km2。人口 12万 7024 (1991) 。

コーク
Coke, Thomas

[生]1747.9.9. ブレコン
[没]1814.5.3.
イギリスのメソジスト教会最初の主教。メソジスト運動と海外伝道における J.ウェスリーの協力者で後継者。オックスフォード大学に学び,イギリス国教会の牧師になったが,のちにメソジスト教会に移る (1772) 。メソジストの指導者として,アイルランド (82) や北アメリカ (84) において活躍。 1797年から海外伝道の指導者となり,私設伝道団を率いてインドに渡る途中で没した。

コーク
Coke, Thomas William, 1st Earl of Leicester

[生]1754
[没]1842
イギリスの地主,農業改良家。 1778年からノーフォークシャーの所領で,耕作法や家畜飼育法の改良に努め,イギリス農業の近代化 (農業革命) に貢献した。長年ホイッグ党所属下院議員をつとめた。

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百科事典マイペディア 「コーク」の意味・わかりやすい解説

コーク

アイルランド共和国南西部,リー川河口近くにあるアイルランド第二の都市。コーク州の州都。外港は南のコーブ。造船,紡績,農産加工などの工業があり,外港を通じて食肉,穀物を輸出。11万9230人(2011)。

コーク

→E.クック

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