コンセプシオン(チリ)(読み)こんせぷしおん(英語表記)Concepción

日本大百科全書(ニッポニカ) 「コンセプシオン(チリ)」の意味・わかりやすい解説

コンセプシオン(チリ)
こんせぷしおん
Concepción

南アメリカ、チリ中南部の第8地域(ビオ・ビオBío-Bío)の首都。人口21万4505(2002国勢調査速報値)。近隣のタルカワノとともにチリ中南部最大の都市圏を構成する。現在のペンコPencoの位置に1550年建設されたが、アラウカノ人の襲撃地震津波などで破壊され、1754年、現在地に移動した。ビオ・ビオ川河口より10キロメートル上流に位置し、タルカワノが外港の役割を果たす。豊かな中央農業地帯の農牧・畜産品、周辺の木材集散地であるだけでなく、市内や郊外には繊維、食品加工、製材鉄鋼などの工業が立地し、周辺のペンコ、トメToméなどとともにチリ有数の工業地帯となっている。またコンセプシオン大学などがあり中南部の文化的中心地でもある。

[細野昭雄]

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百科事典マイペディア 「コンセプシオン(チリ)」の意味・わかりやすい解説

コンセプシオン(チリ)【コンセプシオン】

南米,チリ中部,太平洋岸の商工業都市。北部に外港タルカワノがある。ビオビオ川の河口に位置し,炭鉱地帯に隣接しているため,製鉄化学金属などの工業が活発。たびたび地震の被害を受け,1989年には壊滅的被害を受けたが近代都市に再生した。22万3567人(2013)。

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