コルポラツィオーネ(読み)こるぽらつぃおーね

世界大百科事典(旧版)内のコルポラツィオーネの言及

【ファシズム】より

…第2は,中央の行政機関に権力を集中する措置で,政府首長(ムッソリーニ)の権限を大幅に拡大する法や市町村長を公選制から政府任命のポデスタ制にする法などに表される。第3は,労使関係と生産組織に関連する問題で,集団的労働関係規制法やコルポラツィオーネ省の設置などがそれである。以上の諸措置によって,まず反ファシズム諸勢力が非合法化され,排除された。…

【ボッターイ】より

…ローマ進軍に重要な役割を演じたあと,ファシズム政権のもとで《ファシスト批評》誌を刊行(1923),青年層へのファシズム教育および専門知識を身につけた新指導階級の養成の必要を説いた。1926年新設の協同体(コルポラツィオーネ)省政務次官となり,ファシズム体制における労働の組織と規律をうたった労働憲章の作成に加わった。次いで協同体相となり,資本主義とも社会主義とも違う第3の経済体制の創出を唱えた。…

【ロッコ】より

…大学で法学を教え,最初急進党に所属,次いでナショナリスト協会に加わって第1次大戦前後のナショナリズム運動の指導的理論家となる。個人の存在に対して社会体の優位を説き,また市民的活動より生産的活動を重視して職能別組織(コルポラツィオーネ)を軸とした社会編成を構想した。このため個人主義,自由主義を否定して国家権力の強化を唱えるとともに,資本家と労働者の階級闘争観を退け,両者が生産者概念のもとに単一の組合に組織される必要を訴えた。…

※「コルポラツィオーネ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」