コルウィッツ(読み)こるうぃっつ(英語表記)Käthe Kollwitz

精選版 日本国語大辞典 「コルウィッツ」の意味・読み・例文・類語

コルウィッツ

(Käthe Kollwitz ケーテ━) ドイツの女流画家。ドイツ‐プロレタリア絵画の先駆者。悲惨な労働者生活版画素描で表現した。代表作織工」「農民戦争」など。(一八六七‐一九四五

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「コルウィッツ」の意味・わかりやすい解説

コルウィッツ
こるうぃっつ
Käthe Kollwitz
(1867―1945)

ドイツの女流画家、彫刻家。旧姓シュミット。ケーニヒスベルク(現ロシア領カリーニングラード)生まれ。1885年ベルリンの画家カール・シュタウファー・ベルンに学ぶ。クリンガームンクに私淑し、ロシアおよび北欧近代文学に親しんだ。91年ベルリンの労働者街に働く医師カール・コルウィッツと結婚、貧困病苦に悩む労働者の生活に密着した表現を行い、プロレタリア美術先駆をなした。戦争体験に基づく人間の苦悩を表した彫刻作品と、連作版画『織工』『戦争』『農民戦争』がある。ドレスデン近郊モーリッツブルクで没。

[野村太郎]

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