コマ形土器(読み)こまがたどき

世界大百科事典(旧版)内のコマ形土器の言及

【智塔里遺跡】より

…ここの第2号住居跡では,土器のなかにヒエかアワの穀粒が540cm3ほど検出され,注意を引いた。さらに第I・II両地区で無文土器(青銅器)時代のコマ形土器や各種の磨製石器が出土したほか,第II地区では無文土器時代の竪穴式住居跡も検出され,また第I地区と同様に原三国時代の文化層も認められた。【西谷 正】。…

【沈村里遺跡】より

…そのうち,沈村中学校東側の平地で調査された竪穴式住居跡は3基で,いずれも平面が長方形である。住居跡からの出土品には,無文土器の一種であるコマ形土器と,磨製の石剣,石槍,石鏃,石斧,石鑿,石庖丁,石貨,紡錘車,砥石など,豊富な石器群が含まれる。支石墓にはテーブル形もあるが,多くは地上に巨石を置いた碁盤形であり,積石によって形成された一つの墓域のなかに,箱式石棺を内部施設としてもつ支石墓数基が配置されるという構造形式も認められた。…

【無文土器】より

…北西部の鴨緑江流域の初期の無文土器には,線刻による幾何学的文様がみられる。北西部でも,大同江流域では,朝鮮ゴマの形をしたコマ形土器がみられ,二重口縁部に刻み目をもつものがある。南部では,前半期に,有孔列点文のある粗製の壺と甕に,丹塗磨研の壺がセットをなす点が特徴的である。…

※「コマ形土器」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」