コマネズミ(読み)こまねずみ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「コマネズミ」の意味・わかりやすい解説

コマネズミ
こまねずみ / 独楽鼠

哺乳(ほにゅう)綱齧歯(げっし)目ネズミ科の動物。頭胴長約60ミリメートル。中央アジアに生息する野生ハツカネズミMus musculus wagneriを、中国愛玩(あいがん)用として飼育中に生じた突然変異を固定した品種内耳かたつむり管に異常が生じたため、1方向に回転するのが名の由来で、マイネズミともいう。

[土屋公幸]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「コマネズミ」の意味・わかりやすい解説

コマネズミ

マイネズミとも。齧歯(げっし)目ネズミ科の哺乳(ほにゅう)類。中国産のハツカネズミの一変種で,ヨーロッパ産のマウスよりやや小さく尾が短い。内耳の平衡感覚が突然変異で異常になったもので,こまのように,水平に回る変わった習性をもつ。

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世界大百科事典(旧版)内のコマネズミの言及

【ハツカネズミ(二十日鼠)】より

…これらのものは,ヨーロッパ産の亜種が家畜化されたものといわれる。中国で家畜化されたものはナンキンネズミと呼ばれ,それをもとに日本で作られた品種の一つにコマネズミ(マイネズミ)がある。これは生来的に三半規管に奇形をもつもので,こま(独楽)のように平面をくるくる回る習性がある。…

※「コマネズミ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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