ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ゲーザ」の意味・わかりやすい解説
ゲーザ
Géza
[没]997
ハンガリー大侯 (在位 970~997) 。アールパードの曾孫,イシュトワーン1世 (聖王)の父。隣国,特にドイツとの関係を強化。キリスト教に改宗し,キリスト教の聖職者,騎士を招聘,しかし異教も許容した。部族主義と戦い,統一国家の樹立に努力した。
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…5世紀の匈奴侵入によりローマの支配が終わった。10世紀中ごろからゲーザGéza(?‐997)公が居城を建設,やがてハンガリー王もここを王宮とする。とくに12世紀後半のベーラBéla3世の代に黄金時代を迎え,ローマ風の王宮が完成。…
…定住後ハンガリー人は西欧へ進出したが,955年にドイツ王オットー1世の軍に敗れ,以後先住のスラブ人から農耕を学びつつ,ハンガリー盆地での国家建設に努めた。封建国家の形成は10世紀末のアールパード家のゲーザGéza公のときに始められ,その子イシュトバーン世のときに完成した。997年から1038年まで在位した彼は,諸部族を統一し,国内行政組織を整備し,キリスト教を導入して教会組織を固め,統一国家を樹立した。…
※「ゲーザ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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