ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ゲルトナー」の意味・わかりやすい解説
ゲルトナー
Gärtner, Friedrich von
[没]1847.4.21. ミュンヘン
ドイツの建築家。ミュンヘンで学び,1812~18年ヨーロッパ各地を歴訪。イタリア・ルネサンス様式を研究,ルネサンス様式とロマネスク建築を統合した,いわゆるルントボーゲン様式の主導者となる。ミュンヘンのルートウィヒ聖堂 (1829~40) ,州立図書館 (31~40) ,大学 (35~40) ,ベフライウンクスハレ (37) ,ジーゲス門 (43) を建て,またギリシア様式でアテネ王宮 (36~42) を設計した。
ゲルトナー
Gärtner, Carl Friedrich von
[没]1850
ドイツの植物学者,園芸家。 1820年代より数多くの種類の植物について交雑実験を行い,49年にその成果を発表した。交雑によって雑種をつくったときそれが片方の親の性質だけを受継ぐこと,またこの雑種の子の代になってもう一方の親の性質も現れてくることを発見。これらの現象は,G.メンデルが,優劣,分離と呼んだものに対応する。ただし,ゲルトナーはこれらの観察から一般法則を引出すことには成功していない。また,生殖過程と関連づけてこれらの現象を説明することも行なっていない。
ゲルトナー
Geldner, Karl Friedrich
[没]1929.2.5. マールブルク
ドイツのインド学者,東洋学者。マールブルク大学教授。ベーダ,アベスタの研究に生涯を捧げ,『リグ・ベーダ』を独訳した。主著『アベスタ-ペルシアの聖典』 Avesta,die heiligen Bücher der Parsen (3巻,1885~95) ,『リグ・ベーダ』 Der Rig-Veda (3巻,51) など。
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