日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
ゲルトナー(Friedrich von Gärtner)
げるとなー
Friedrich von Gärtner
(1792―1847)
ドイツの建築家。ミュンヘンに建築家の息子として生まれる。ミュンヘン美術学校で学んだのち、イタリア、オランダ、イギリスなどに旅行し、1820年母校の教授となる。バイエルンのルートウィヒ1世に認められ、古典主義建築家クレンツェとともに当時の代表的な建築家となる。イタリア・ロマネスクの半円アーチを好んで用いるなど中世趣味が強い。代表作はミュンヘンにあるルートウィヒ教会(1829~40)、国立図書館(1831~40)、大学(1835~40)など。41年にはミュンヘン美術学校の学長に就任し、同地に没。
[篠塚二三男]